GALVANIZE gallery (石巻のキワマリ荘1階 ):
ちばふみ枝個展
タイトル : serendipity
2017年12月1日(金曜日)~2018年1月28日(日曜日)
オープン:金土日 11:00~18:00
オープン:金土日 11:00~18:00
正月休み:12月29日~31日
オープニング:12月3日(日曜日)13:00~16:00
彼女は2004年に、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業している彫刻家です。
震災後、地元に戻り、作家活動を続けながら実家や街の復興に力を注いでいます。
彼女の作品は彫刻でありながら表と裏を意識しています。日本のレリーフ的な美意識をポジティブに受け入れ、西洋美術の彫刻の概念に無い新しい美意識の獲得に挑んでいます。さらに、その彫刻に、扉、カーテン、窓のモチーフを導入し、彫刻に表裏を貫く穴を刻み、面裏を曖昧にしています。また、風通しをよくすることで、軽さを作り出し、一見では、木で制作されているとは解らない形態になっています。そんな、彼女の今回のタイトルは「serendipity」。会場に来てもらえば分かりますが、常に新しい発見と向き合ってる姿が見て取れます。ぜひ、作品の裏や下の見えない部分も想像してみてください。
寒い季節になりましたが、ぜひ、お近くにお寄りの際は、ご高覧ください。
展覧会タイトル:serendipity
「serendipity(セレンディピティ)」とは、「偶然出会う幸運」という意味を持ちます。それは、現在の起きた出来事の中に、幸せや新しい価値を発見する感覚や能力のことも指すようです。
目指していた場所、あらかじめ思い描いていた景色ではないかもしれない現在。
そんな中に見出す幸せ、発見する価値は、幸運とはただもたらされるものではなく、自ら獲得していけるものだということに気付かせてもくれる。
そんなセレンディピティの連続から、この度の展覧会も開催に至りました。
制作スタイル:
扉をくぐり抜けたときに、自分は入ったのか、出たのか。
カーテンに手をかけ、開けようとしているのか、閉めたところなのか。
間仕切りを前に、裏側にいるのか、表側にいるのか、それとも反対側に回り込もうとしているのか。
通り抜けできたり可動式だったり、それ自体移動させることも可能な日常の「境界」に気付くと、自分の「内側」や「外側」、「これまで」や「これから」、その他二項に感じられる物事どうしの距離や幅、すき間に多様な世界が広がっているのをふいに見つけられる気がします。
自分の「今ある場」を意識することによって、受入れ、捉えなおすことのできる世界。
そんな世界の一端として作品を存在させられたらと思い、制作しています。
ちばふみ枝
2017年12月1日
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略歴:
1981年 宮城県石巻市生まれ
1981年 宮城県石巻市生まれ
2000年 宮城県宮城野高等学校美術科卒業
2004年 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
2006年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了
個展
2006年10月 「レインボーフラワー」ギャラリーエス/東京
2007年5月 「とどまるぬいぐるみはおしゃべりをせず」スイッチポイント/東京
2009年12月 「四姉妹」ギャラリーQ/東京
2012年12月 「くすんだベール」日和アートセンター/宮城
2013年4月 「くすんだベール(巡回展)」黄金町1-1スタジオ/神奈川
グループ展
2004年10月 「レイノモノ」武蔵野美術大学/東京
2006年7月 「SAA-教務補助作品展-」武蔵野美術大学/東京
2006年10月 「ニュー・アート・コンペティション of Miyagi」仙台メディアテーク/宮城
2010年3月 「The 2nd COREDO Women’s Art STYLE」コレド日本橋/東京
2010年10月 「扉のむこう側」バートックギャラリー/東京
2010年10月 「Kawaii賞」西武渋谷店/東京
2011年6月 「上昇気流‘11」SILVER SHELL/東京
2011年7月 「画廊からの発言‘11 小品展」ギャラリーなつかb.p/東京
2012年5月 「バックトゥザフューチャー」ギャラリーチフリグリ/宮城
2012年10月 「exART_NE」ギャラリーチフリグリ/宮城
2013年3月 「Shared Lines」カンタベリーミュージアム/クライストチャーチ
2013年8月 「石巻四次元横丁」日和アートセンター/宮城
2015年8月 「日常一会」ギャラリーチフリグリ/宮城
2016年7月 「日常一会」ギャラリーチフリグリ/宮城
2017年8月 「日常一会」ギャラリーチフリグリ/宮城
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